月島で和菓子カフェをやっている山の金時堂です!
今回は和菓子についてではなく、台湾のお菓子「緑豆糕(リュウトウガオ)」について。
台湾のお菓子といえば「パイナップルケーキ(鳳梨酥)」が有名だと思います。
でもまだまだ美味しいスイーツがあるんです。
今回紹介する「緑豆糕」も美味しい台湾スイーツの1つです!「糕」という漢字が難しすぎるので、「緑豆ケーキ」とか「緑豆カオ」とか色々表現されることもあります。
緑豆糕(リュウトウガオ)とは
緑豆糕…
漢字・写真だけ見ても、どんなお菓子なのか想像がつきません…
緑豆 = ムングダール
「緑豆」とお聞きになられてピンと来ない方でも、「ムングダール」と呼ばれている豆と聞くとおわかりになるかもしれません。
日本での他の呼び名としては、「青小豆(あおあずき)」「八重生(やえなり)」「文豆(ぶんどう)」などがあります。
ちなみに日本では緑豆は「もやしの種」として使われることが多く、日本産の緑豆自体がスーパーなどに出回ることはほとんどありません。日本で緑豆として出回っている物のほとんどは中国産やモンゴル産の緑豆なんです。
糕って??
「緑豆」はお分かりになる方は多いのではないかと思います。
しかし「糕」については… 私も調べるまでわかりませんでした。読み方すらわかりませんでした。
「糕」は1文字で「コウ」と読みます。
糕とは米の粉を蒸して作ったお菓子のことをいい、中国では古くから食べられてきたお菓子だそうです。
「緑豆糕」ということは、「緑豆の糕」。
つまり、「緑豆糕」は米ではなく緑豆を蒸して作ったお菓子のことをいうんですね!
具体的にはどんなお菓子なの?
緑豆糕は「緑豆の糕」…
その意味がわかっても、実際に食べたことが無かったらどんなお菓子なのかまだ想像できないと思います。
そこでもう少し踏み込んでみてみましょう。
落雁(らくがん)のようなお菓子
私たち日本人に向けて緑豆糕について説明するときに、よく用いられるのが「落雁のようなお菓子」。
食べてみてその意味が分かったのですが、確かにホロホロして甘いお菓子でした。
…ん?甘い?
緑豆ってそのまま食べたらそんなに甘くないような…
実は製造過程で、蒸した緑豆に甘みやコクを加えて甘い緑豆のこし餡のようなものを作るんです。
この際にこし器でこすのですが、結構手間がかかります。
製造方法も日本の和菓子に通ずるところがある気がします。
中餡は様々
そんな緑豆糕の中餡(具)ですが、様々な物が包まれることがあります。
月島の「山の金時堂」では緑豆のつぶ餡を用いました。
小豆の餡子だったり、ナツメの餡子だったり…
お店によってその味は色々ですね!
専用の型がある
緑豆糕の形はこんな感じです。
中国のお菓子「月餅(げっぺい)」のような感じですね。
緑豆糕にも専用の型があって、その型で押し込んだ後に蒸すんです。型があるっていうところも、何だか落雁に似てる気がします!
まとめ
普段は和菓子を提供している私共『山の金時堂』ですが、たま~…に台湾などのお菓子を提供することがあります!
その際は是非、お越しになられてみてください!月島土産にもどうぞ!!
【過去の緑豆糕の日の記事はコチラ!】
柚子饅頭・緑豆糕(1月13日のお菓子)
【パイナップルケーキを出したこともあります!】
丸・四角(12月8日の和菓子)
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