月島で和菓子カフェをやっている山の金時堂です!
最近、様々な和菓子が世に出回っています。和菓子業界も時代と共に移り変わり、ハロウィン・クリスマス・バレンタインなどのハイカライベントに即した和菓子が多く作れらるようになってきています。
材料についても、洋風なものを使うことが多くなってきています。どれも和菓子らしさが薄れてしまうという欠点はございますが、しっかり美味しい・美しいと感じられるものは沢山あります。
先日、山の金時堂では「チョコレート羊羹」という和菓子を出させていただきました。
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2月といったら、2月14日のバレンタインがありますよね!チョコレートをプレゼントするのが定番ということで、チョコレートの風味がする羊羹を作ってみました!
チョコレート羊羹について
『チョコレート羊羹』は、こし餡とカカオを寒天で固めた和菓子です。
「羊羹」というだけあって、ちゃんとに「あんこ(こし餡)」が入っているんです(以前のエントリーで羊羹について説明申し上げました)。
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そのあんこに加えて、当店のチョコレート羊羹には生クリーム・カカオ・洋酒を使っています。
…ガッツリ洋風の材料ですね!
生チョコやチョコレートケーキに近い
あんこを寒天で固めておりますし、名前にも羊羹と付けているのですが、味としては「生チョコ」や「チョコレートケーキ」に近い味です。
先述のように味の和菓子感は薄いです。
…ではわざわざ和菓子ではなくて、「生チョコ」とか「チョコレートケーキ」を食べればいいのでは?そっちの方が売ってる店も多いし!
とお思いになられるかもしれないのですが、それらと明らかに違うのは使っている乳製品の量。生クリームなどの乳製品の量はチョコレート羊羹の方が圧倒的に少なく済むんです。
ですので、チョコレート羊羹は胃もたれせず、さっぱりと後味良く召し上がっていただけると思います。
チョコレートの種類にこだわる
これはチョコレート羊羹に限った話ではなく、チョコレートを使ったお菓子を作るときには必ず悩むことになることなのですが、
どんなチョコレートを使うのか
というのも大事なんですよねー。
山の金時堂のチョコレート羊羹ではカカオマスという原材料をチョコレートとして使っています。
カカオマス?
「カカオマス」とお聞きになられて、「何それ?」とお感じになられた方も多いと思います。普段、スーパーで板チョコなどのチョコレートを買うときには見ない単語ですよね。
カカオマスとは、カカオ豆から皮を取り除いて、その豆をペースト状にしたものです。チョコレート・ココアの製造工場で使われている用語らしいです。
「ビターチョコレート」とか「ミルクチョコレート」とかがございますが、「カカオ○○%」とか書いてあることが多いと思います。
それは「そのチョコの内でカカオマスが占める割合」なんです。
つまりカカオマスの時点では「カカオ100%」。純粋なカカオなんです。
カカオマスは香りが良いので、お菓子がグッと美味しくなると思います。
ちなみに参考までに…
- 「ビターチョコレート」とは、ミルクが入らない(或いは少量)、カカオマスが40%~60%のチョコレートのことをいいます。他に「ブラックチョコレート」「スイートチョコレート」「プレーンチョコレート」と呼ばれることがございます。
- 「ミルクチョコレート」とは、ミルクが入ったチョコレートのことをいいます。全脂粉乳、脱脂粉乳、クリーム粉乳などが使われます。
などなど様々なチョコレートがございます。何を使うかは、研究あるのみだと思います!
山の金時堂でも洋風の和菓子をこれからも出させていこうと思いますので、是非お立ち寄り下さい!!
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