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十三夜・土用餅(10月20日の和菓子)

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こんにちは。月島にある和菓子カフェ「山の金時堂」です。

丁寧に手作りした和菓子を紅茶やコーヒーと共にお出ししています。

お持ち帰りのみも承っておりますので、是非ご来店下さい。

本日の和菓子

本日の和菓子は二品

『十三夜』と『土用餅』になります。

十三夜

『十三夜』は、芋餡を月にみたて、錦玉に沈めたお菓子です。

本日の芋餡は、オーガニックのさつま芋を使用しております。

風味豊かなさつま芋にちょこっと黒糖を加えて濃厚さをプラス。夜空に浮かぶ月なので、錦玉は透明と黒の二層になっております。

明日、10月21日は十三夜です。十五夜は有名ですが、十三夜となるとあまり聞きなれないかもしれません。十三夜は、十五夜と同じく、実りに感謝する日です。同じように、お月見団子や秋の実りをお供えします。

違いはというと、十五夜は「芋名月」、十三夜は「栗名月」という呼び名があります。

また、十五夜はとても綺麗な満月ですが、お天気がいまひとつなことが多く、一方、十三夜は晴天に恵まれることが多いようです。

十三夜は満月ではなく、ちょっと欠けたお月様ですが、そんなところもまた趣深く良いですね。

日光東照宮の「逆さ柱」などもそうですが、昔の人は、ちょっと欠けていることを大切にしたようです。

明日の天気予報は晴れ。綺麗に欠けたお月様が、たくさんの成長の可能性を照らしてくれそうです。

土用餅

『土用餅』は、お団子をこし餡で包んだお菓子です。

通常、土用餅は丸い一個のお餅ですが、明日は十三夜ということで、本日は月見団子仕立てとなっております。

お持ち帰り用には、安定性のため通常の形状の土用餅をご用意しております。

本日10月20日から土用に入ります。

土用とは、暦のうえでの季節の変わり目をいいます。年に四回訪れますが、今回の土用は秋から冬へと変わる準備期間になります。

準備・移行・アップグレードというのは色々と不安定になるものです。体調を崩したりもしやすいですね。

なので、脾胃を労わって、消化に良い体に優しいものを食べることをオススメします。東洋医学では穀物の甘みが土用の時期には良いとされています。

また、昔の人は小豆の魔除けの意味も込めて土用餅を食べたようです。

お米と小豆で、体を休め、エネルギー補給し、魔除けもできちゃう。

土用には是非、土用餅を食べて、新しい季節を元気に迎えましょう。